2005年08月01日

新潟の温泉宿にて

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新潟から帰った翌日。
2日振りに朝からヨガをやる。
両膝の裏がやはり痛い。
ひどくもならず、良くもなっていない。
悪化するようなことはしないようにしているのだけど、
一向に良くならないのはどうしたものか。
競走馬には屈腱炎という足の病気があり、
それをやってしまうとなかなか完治しない「不治の病」と
呼ばれているんだけど、大体同じ感じかもしれないなあ。
ただ、アタクシは競走馬ではないので、日常生活に支障はありませぬ。
ただ、膝に負担をかける柔軟運動ができないのがなんとなく悔しい。
それで、膝はあまり使わずに腰や股関節、首などで
柔軟性を補おうとするが、これもあまりやるとヤバそう。
あまり無理せず回復を待ちましょうかねー。

唐突なお誘いに乗っかって、
土日と新潟へ1泊2日でまったりと旅行にいってきた。
普段そういうことはあまりしないんだけど、
そんな気分になり行ってきたのよね。

だがコンディションはイマひとつ。
出発当日の土曜日、午前3時まで会社で居残り作業。
2時間ほど眠り、
6時前に起きて、風呂に入り目を覚まし、
ヤッシーのメルマガを書き、慌ただしく出かける。
疲労感はあるが、この慌ただしさでテンションが上がっていた。
めきさんと待ち合わせ東横線から日比谷泉、丸の内線と乗り継ぎ
東京駅へ。
軽くお土産を買おうとするめきさんに我侭を申し上げてしまう。
大丸の地下街に行きたい〜。
デ・パ・チ・カ〜。

うろうろと迷いに迷わせる。
で、結構ギリギリなタイミングで新幹線に乗り込む。
この日1本目のビール。
大宮駅でりっとさんが乗り込んでくる。
頼まれていたシューマイを彼も自分で購入の上。
仕方なくめきさんと食べる。
シューマイとビールはうまいな〜。
でもお昼がきっと食べられなくなると思う〜。
食の細くなったちんじゅうは、食べる機会を
わりと厳選するようになっていた。
でもアルコールが入ると、そうでもなくなる。

で、1時間とかからず湯沢駅に到着。
改札で待っていてくれたルイさんと早速ご挨拶。
物腰の柔らかい、良く笑う方。
で、駅構内にある日本酒の試飲コーナーに行く。
御当地の名酒が御猪口に5杯で500円という
とってもリーズナブルな価格設定。
近所にあれば入り浸るだろうが、ここで出来上がってはならない
という理性が働き、5杯を4人で試飲。

僕が飲んだのは、優しい水のような仄かな味わいの
吟醸酒。もう名前忘れたヨ。
めきさんが選んだ目黒五郎助というお酒が
甘味の強い味わいでありながら、良質なドイツワインのような
強くてもくどくないという、絶妙なバランスで、
いつも無難に淡麗辛口なものを選んでしまうが、
コレは良い良いと皆で言い合う。
で、近くの酒ショップにて購入。
ウエノ家へのお土産にもしたので、そのうち持参しますよ。
このお酒には更に曰くがついております〜。笑

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そのあとルイさんの運転で、名物のヘギ蕎麦屋に向かう。
4人分を一盛りにした「ヘギ」と呼ばれる板の入れ物に入ったものを
4人でつつきあいながら、冷酒。
天麩羅も美味しい。
とにかくかなり満腹になる。
蕎麦の量がかなり多め。
冷酒のあとの蕎麦湯がしみますわ〜。

もっとそばに〜
さあさあお蕎麦に〜。(c:蕎麦アンビエントより)

ともかく、この日は期待とは裏腹に天気がイマイチで、
携帯の電波もイマイチで、そのせいもあってか
車の中でうとうととしてしまう。
そうしているうちにダムに辿り着く。
建造に40年の月日を費やした巨大建築物に心を奪われる。
余りのスケールにいいねえいいねえと目も覚める思いである。

僕はよく「思ったよりもいいねえ」という言い方をするが、
それはそれなりにちゃんと楽しみにしているという前提で、
想像を上回ったときに言うことが多い。
言い方に気を付けないとなあ。
「大したことないと思ってたけど結構いいじゃーん」みたいに
聞こえてしまうのはちょっと残念な気分。

そのあと今回のお宿に到着。
うーん、いい佇まい。
築130年の古民家を移築したものだそう。
とにかく立派な梁で、天井が高い。
風通しが良く、居心地の良いゆったりとした
雰囲気に包まれている。

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で、到着するなり外湯へ。
風情のある廊下から入り、やや熱めの湯に身体を浸す。
あー、しみる〜。
りっとさんは5分程度で出てしまう。
もったいないよー。
アタシは半身浴を中心に晩ご飯ギリギリまで浸かる。
シルバーのアクセサリーが変色するかと思ったが大丈夫だった。

で、晩ご飯。
ほとんど余力のない状態でじっくり湯に浸かり、
もはや雲の上にいるよう。
料理の数々を見渡して、ビールを見るともう、
至福。
なんだかはしゃいでしまう。
今回は4人のうちというか、めきさんしか知らない
メンバーだったのだが、みなさん余裕を感じさせる方で
緊張することなくまったりと過ごせたことを嬉しく思う。

出てくる料理を全部食べて、あー少しは残せば良かったと
反省。たーべすぎたー。

で、残ったビールやら焼酎を部屋に持って帰り、
そのあと、詩の朗読会。
満腹とほろ酔いで、非常にまったり空間。
でも、ひとつ目に読むのは七夕に決めていて、
最後の方にある引用部分3行だけをめきさんにお願いする。

人の前で読むのはいつ以来だろう。
とにかく、小学校の時の国語の時間を思い出す。
みんな棒読みをする中、感情を込めて読むと
非常に浮いてしまったことを思い出す。

七夕の詩はものすごく長く、おもいを込め過ぎているので
感情を込めて読むと、昂ってしまって詰まってしまうだろうと思った。
だから平坦な気持ちで、誰か知らない人が書いたものを読むように
読もうと思っていたが、
望むように読んだ方が良いとアドバイスしてくれたひとのことをおもい、
望むように読もうと決めた。
大丈夫だろうか、と思っていたが、大丈夫であるとかないとか、
そんなことには意味がないのだということに気も付いた。


ゆっくりと、ことばの切り方とかタイミング、
書いたときにイメージしていた感触を
発声においても何とかなぞるようにして読む。
そしてやはり何か所かことばに詰まりそうになる。
説明するのが難しいが、
ことばにつまっているわけではないのだ。

だからこうやって、聞いてくれる人のいる前で
今こうして読んでいることの不思議なことだよと
思い、そのことに感謝をする。

今ではないとしても、このことをきっかけとして
ひょっとしたら、留まっているものが
流れて行くのかもしれない。

きっかけは今に始まったことではないのかもしれないし。

読み終えて、皆さん、しいんとした雰囲気になってしまう。

そうして、朗読は続き、七夕で何かを使い果たした感のある
アタクシはもはや抜け殻のように読み続け、
朗読楽しいかも、とか思っていた。
んー、朗読と言うより、雰囲気だね〜。
この場このメンバーだからこそ。
ホームパーティーのように読むのなら案外面白いかもしれない。
と書くとひんしゅくを買うかな。

そんな中、この日おそらく最大瞬間風速が吹いた。
それこそが目黒五郎助の本領発揮。
それまで、谷川俊太郎を切なく読んでいたルイさんが、ふと
半ば空いてしまっている目黒五郎助のラベルを手に取り、
書いてある文章に味わいがあることを見つけ、軽く
読んでみると言う。

これが、ものすごく良かった。
丁寧で親切で、ちょっとしたユーモア。
ルイさんの声も黒木瞳に似た雰囲気で
「これは!」と一同震える。
詩ってなんなんだろう。
申し訳ないが、僕は詩について強いこだわりがないので、
目黒五郎助こそがこの日一番の詩だったと思えた。
ふいに現われて心をつかまれるもの。
それが僕が詩に求めるものなんだろうと感じた。

それはあくまで僕の個人的な感想。

しのぎを削る応酬の場に、僕が求めるものがある可能性は低い。
あったとしてもまず出会えないだろう。

めきさん、ルイさん、りっとさん、
それぞれがそれぞれに朗読する雰囲気の味わいが
好ましい感触であった。

その場に出会えたことに感謝シマス。


ほのぼのとした気分で、露天風呂に浸かる。
見上げたそらにちらほらと何個かの星。
何度か見上げたまま沈没しそうになる。
気持ちいい〜。
でも他に入浴する方もいない貸しきり状態。
りっとさんはまたしても5分ほどで出てしまう。
1時間ほど睡魔と湯舟の中で踊りつつ
ほぼ全てが気持ちの良い時間であった貴重な1日を終了させる。


眠る前に持参したカリンバを小さく鳴らす。
りっとさんはいびきをかいている。
心地の良い音に頭の緊張がほぐれてゆくのを感じる。
カリンバは自分のために弾く楽器らしいのね。

4〜5時間後には目が覚めるだろうと思いながら
深い眠りを確信しつつ布団に横になる。
とても密度の濃い1日目はこんな感じ。
posted by チキ at 21:38| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ポエマーもたまに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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