2007年07月30日

あやかじ


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蝉がいっせいに鳴き始めた。
暑苦しい鳴き声だが、そこにあえて耳を澄ませると、
じんわりと鳴き声はお腹の辺りに響いてきて、
そこにある何か固いものがじんわりとほどけてくる。
そして、今年も夏が来たんだな、
という実感が沸いてくる。

沖縄に10年以上前に一度行ったきりなのだが、
それ以来、夏が来ると毎年、南西諸島に思いが募る。

漢字で書くと「彩風」。
「あやかじ」と読む。

 沖縄・石垣島出身の3人で構成されるユニット "彩風" (あやかじ)。
 聴く人をほっとさせてくれる「仲田かおり」の優しく包み込むような声、
 そこに自然と絡み付く糸のような美しいピアノの旋律を奏でる「夢乃あつし」、
 壮大かつ繊細さと力強さの絶妙なバランスのとれたサウンドを手掛ける
 「島尻哲明」で構成されています。

 日常の慌しさに疲れ、忘れてしまいがちな優しい気持ち。
 石垣島を中心とする八重山の人々、空、海、ゆったりとした時間の流れ、
 そして、そこで生まれてきた音楽はそんな気持ちを思い出させてくれます。

 そんな、八重山の音楽文化を誰よりも理解し、
 彩風でしかできない音楽がここにあります。

(オフィシャルサイトより)
http://www.teichiku.co.jp/artist/ayakaji/profile/profile.html

7/28(土)、「なかのZERO」で行なわれた
『プラネタリウム島唄ライブ〜彩風(Ayakaji)』を観てきた。

なかのZEROのプラネタリウムは、1972年に開館した座席数180席、
直径15メートルのドームを持つ施設だ。
映し出された満天の星空を、解説員による生の解説を聞きながら眺めることができる。

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JR中野駅からなかのZEROまでの、通い慣れた道を久しぶりに辿る。
バレエのレッスンをここで約3か月受けたのはもう1年前になる。
いつかこの道を懐かしいと感じる日が来るのだろうか。

本当はライブを観に行く余裕はなかったのだが、
そんなことを言っていると、どこにも行けないし、
なんとなくこのライブは観ておくべきだと感じたので、
グズグズ考えずに行くことにした。

当日券を購入し、最前列左端が空いていたので座った。
すぐ脇にあるスピーカーから波の音が流れていた。
押しては引いてくるその波の音を聞いていると気持ちよく、
つい眠ってしまった。

目を覚ますとちょうど、1曲目の演奏が始まった。
八重山民謡の「月ぬ美しや」だった。
後で調べてみると、この曲は子守唄であった。

民謡と現代曲を両方織り交ぜながら、前半の5曲を終えたところで、
プラネタリウムの解説が始まった。
実はこの日のプラネタリウムは、
石垣島の星空を再現しているので、
星空の角度がいつもと少し違っているらしい。

夏の大三角形、琴座のベガ、ワシ座のアルタイル、
白鳥座のデネブの説明がわかりやすく、解説員の声も耳に心地よかった。
琴座のベガは織姫星であり、ワシ座のアルタイルは彦星で、
七夕の神話も表している。
二つの一等星の間を流れる星たちが、天の川なのだ。
この状態はこれから先しばらく見られ、
旧暦の七夕(2007年の今年は8/19)の頃にも、
見ることができるという解説だった。
会場の階段の踊り場に、いまだに七夕のお飾りがあったのは、
旧暦の七夕の日を知ってもらうためであるらしい。
西暦の七夕の日は、梅雨の時期なので、
そもそもそうであったように、
旧暦の七夕の日で祝うほうが相応しいと思った。

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それにしても、久しぶりにプラネタリウムをしっかりと眺めたが、
人口の星空だとややナメてかかっていたが、
予想を裏切る素晴らしさだった。
だんだんと濃くなる夜空の闇と、
暗くなるにしたがって、くっきりと浮かび上がる
大小さまざまな星たち。
東京の星空は明るい。
本当の夜空を東京などの都市部にいて眺めるには、
プラネタリウムはうってつけであろう。
特に子供たちに見て欲しいと思った。

後半部の唄も素晴らしく、
最後の2曲は、照明を落として
八重山の星を眺めながら染みとおる歌声に身も心もとっぷりと浸しつつ聞き入った。
余韻がBGMの波音とともに身体の奥深い場所に染みてくるようだ。

なお、この日のライブは自然保護NGO
「財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWF)」ともかかわりがあって、
WWFの所有する、琉球列島の自然や生物の写真パネル、解説パネルの展示イベントが、
この日だけ特別にライブ後にも開放されていた。
南西諸島の自然を目で見て楽しんだり、
私たちの見えない場所で確実に進行している環境問題を知る
きっかけとなった。
そこでみたことは、結構強く印象に残ったので、
また日を改めて、書いていきたいと思っている。



posted by チキ at 15:20| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | ギャラリー・アート・音楽・ダンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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